過去ログ - 【艦これ】提督「壊れた娘と過ごす日々」【安価・コンマ】
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948: ◆oeBS4v7bwY[saga]
2014/12/30(火) 02:20:08.61 ID:bKlaeuvpo

提督「必ず妖精を見つけて修理してあげるから」

加賀「……」

 何の確約もない、口約束のようなものだったが、それでも躊躇うことなくそう告げた。

提督「今はこんな状態だが……必ず」

加賀「……そう」

 目を伏せて、何かを呟くように口を動かす。

 その声は小さく、何を言ったのかは分からなかった。

加賀「……期待しないで待っておくわ」

提督「……、ああ」

 再び加賀が、うっすらと瞳を開け、そういった。

 それきり加賀が話す事はなく、仕方なく俺は工廠室を出ることにする。

 その際に、もう一度だけ加賀に目をやったが、加賀がこちらに気づくことはなかった。

 ただぼんやりとした瞳で、虚空を見やるその表情を、どこかで一度だけ見たと思って記憶を辿る。

 そうして思い出したのは、伊58に対する彼女の視線だった。

 珍しくあの時の加賀は、狼狽していた様な気がして、それでなんとなく覚えていたのだが。

 加賀にそれを尋ねるわけにもいかず、結局俺はその場を立ち去るしかなかった。




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