過去ログ - 【艦これ】提督「壊れた娘と過ごす日々」【安価・コンマ】
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990: ◆oeBS4v7bwY[saga]
2015/01/01(木) 20:37:40.86 ID:hRfevxO0o

 するとそんな俺の表情の変化に気付いたのか、覗き込むように睦月が尋ねてくる。

睦月「おりょ。提督、どうしたのそんな顔して」

提督「いや、なんでもない」

睦月「そんな感じには見えなかったけど」

提督「大したことじゃない」

睦月「ふうん……?」

 訝しげな表情を一瞬浮かべる。しかしそれも次の瞬間にはまた朗らかな笑顔に変わっていた。

 その目元が少し如月に似ていて、しかし笑い方はまた違うなと思い返す。

 如月はおっとりとした柔和な微笑みだったし、弥生はあまり笑わなかった。

 如月が春の穏やかな陽射しで、弥生が冬晴れの朝だとしたら、睦月は太陽だろう。

 もし三人が今一緒に居られたら、きっとそれは幸せな光景だったはずだ。

 睦月がはしゃぎ、如月がそれを見守り、弥生は何も言わず。

 そんな弥生を笑わせようと睦月がちょっかいをだし、如月が少しだけそれに乗っかり、弥生が困りながらも僅かに笑う。

 そんな未来があったかもしれない。そんな未来になって欲しかった。

 だけれどそれは叶わない。

提督(そうしてしまったのは、俺か……)

 そう悔やみ、溜息を吐いた。

 ……そしてそこでようやく違和感の欠片を見つけた。




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