過去ログ - 八幡「はぁ、小町……」??「やった!!」
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◆.6GznXWe75C2
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2014/12/17(水) 09:12:09.93 ID:EqZzhF22o
この状況には見覚えがある。ちょうど小町と別れた直後だ。
ならば、と振り返る。
そこには、あの時のままの笑顔で俺に手を振る、比企谷小町の姿があった。
以下略
16
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◆.6GznXWe75C2
[saga]
2014/12/17(水) 09:12:46.35 ID:EqZzhF22o
小町が走り寄って来る。
小町が、生きている。それだけで涙が出るくらいに嬉しい。
小町「どうしたの!? 泣きそうになってるよ!?」
以下略
17
:
◆.6GznXWe75C2
[saga]
2014/12/17(水) 09:13:22.62 ID:EqZzhF22o
左右を確認して車道を横断する。ここで俺が車にひかれたらそれは最早ギャグだ。
警察の話によると、小町が助けた子どもは小町とは反対側の車道から飛び出してきたらしい。だからここで待機すれば――。
子ども「わーい!」テテテテテ
以下略
18
:
◆.6GznXWe75C2
[saga]
2014/12/17(水) 09:14:00.39 ID:EqZzhF22o
八幡「えーとだな、か……か……」
なんでこんなところでコミュ障発動させてんだよ! タイミング悪すぎだろ!
八幡「…………」ギロッ
以下略
19
:
◆.6GznXWe75C2
[saga]
2014/12/17(水) 09:14:34.13 ID:EqZzhF22o
ブォーン
スワァーン
車が来て通り過ぎるのが聞こえる。何かがぶつかったような音はない。
以下略
20
:
◆.6GznXWe75C2
[saga]
2014/12/17(水) 09:15:10.18 ID:EqZzhF22o
小町「ちょ、ちょっとお兄ちゃん!?」
八幡「よかった……よかった…………よかった……っ!」
抱きしめる腕から小町の体温を感じる。心臓の鼓動も、呼吸の息づかいも。
以下略
21
:
◆.6GznXWe75C2
[saga]
2014/12/17(水) 09:15:59.41 ID:EqZzhF22o
おそらく俺の顔はすごい形相になっていることだろう。少なくとも人に見せられるものじゃないはずだ。
そんな涙で崩れた顔を小町に見られたくなかった。
八幡「なぁ、小町」
以下略
22
:
◆.6GznXWe75C2
[saga]
2014/12/17(水) 09:16:49.55 ID:EqZzhF22o
こんなの身勝手な願いだっていうのはわかっている。ただ、俺はあんな思いをもう二度としたくないんだ。
せめてその日が来るとしても、それは何十年も先の話であって欲しい。少なくともあんな終わりなんて、まっぴらごめんだ。
小町「……クスッ」
以下略
23
:
◆.6GznXWe75C2
[saga]
2014/12/17(水) 09:17:23.61 ID:EqZzhF22o
小町「だから安心してよ。小町はどこにも行かないから」
八幡「……ああ」
小町「あっ、でもそれも小町が結婚するまで限定ね。小町がお兄ちゃん以上に好きな人が出来たらさすがに無理だし」
以下略
24
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◆.6GznXWe75C2
[saga]
2014/12/17(水) 09:18:08.00 ID:EqZzhF22o
小町「はいっ」
小町がハンカチを取り出して俺に渡す。
小町「それで顔拭いて、ついでにそこの公園で顔も洗って! まぁさすがにボロ泣きだったから、目の腫れは誤魔化せないけど!」
以下略
25
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◆.6GznXWe75C2
[saga]
2014/12/17(水) 09:19:10.11 ID:EqZzhF22o
小町「じゃあ、行こ?」
小町が先導して俺がそれについて行く。
ずっと夢見ていた光景が目の前にあって、思わず胸がつまりまた泣きそうになるが、今度は堪える。
以下略
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