過去ログ - [安価]エルベティエ「……もんむす・くえすと」ウラミ「6なのカ?」[コンマ有]
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122:大阪|・ω・)< ◆l7chYPXUGs[saga]
2015/01/04(日) 06:18:01.06 ID:V/a8NL/w0





ゴブリン娘の案内でアジトの入り口であるほら穴に辿り着いた偽勇者達。

ほら穴を眺めるクラリスは、へぇーと関心するが―――偽勇者は酒を飲んでいた。


ゴブリン娘「ここがボク達の拠点だよ」

クラリス「凄いですね。 ほら穴と言っても拠点としては十分ですよ」

     「シャニセさんは、どう思いますか?」

偽勇者「ん? まぁ、雨風を防げるし地の利を活かせばある程度の強者にも勝てるな」

    「しかし、この土地では食べ物を育てるのには不向きだな」


偽勇者が、周りを見渡すと山地なのに緑より砂が多いことが分かる。


ゴブリン娘「最初は、食べ物を育てるために自給自足をしようとしたんだけど―――」

クラリス「思うように出来ずに断念したんですか……」

ゴブリン娘「水も少ないし、飲み水を確保するだけでも一苦労なんだよ」

      「育てるための道具を手に入れるにもお金が掛かるし、近くには人間の町しかないし……」


偽勇者「そりゃ、魔物の排斥意識が強いイリアス大陸だからな」

    「道具を手に入れるだけでも、一苦労だ」

クラリス「……苦労したんですね」

ゴブリン娘「……………」


ゴブリン娘は、過去を思い出しているのか顔を伏せた。

伏せられているので表情を伺うことはできないが、苦労したことはわかる。

知識がない者が、自給自足をしようが無意味なのだ。

魔物の排斥が強い地ならば、尚更である。

偽勇者は、クラリスとゴブリン娘に聞こえない程度に溜め息を吐いた。

どうでもいいと感じてはいるが、ここまで深く踏み込んでしまっては後味が悪い。

酒を飲みながら思考を巡らせ、洞窟の中へと歩を進めるのであった。



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