過去ログ - [安価]エルベティエ「……もんむす・くえすと」ウラミ「6なのカ?」[コンマ有]
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27:大阪|・ω・)< ◆l7chYPXUGs[saga]
2014/12/21(日) 02:05:31.71 ID:NX1xWqs10





ルカ「なにこれ…… どこのお屋敷?」

クラリス「老舗ですからね」

     「そこらのお屋敷よりは上等だと思いますよ」


やはり「サザーランド」という老舗は、豪華なようで―――

料金のほうも、何年働けば貯まるかわからない程です。


ルカ「えっと…… お一人様一泊240万ゴールドぉ!?」

   「24時間で240万ゴールドと計算すると……」

   「手持ちの500ゴールドで、ひぃ、ふぅ、みぃ、よぉ―――18秒の滞在……」


……ヘッポコ勇者は頭の出来は悪くはないようで―――しかし、お早い計算で……


ルカ「アリス、クラリス、これは住む世界が違いすぎる」

   「四人だと、四秒しかいられない計算になっちゃうよ」

アリス「なんと……」

    「こんなことなら、グランベリアに制圧させた方が良かったな」

ルカ「おいおい……」

クラリス「ろくでもないことを言いますね……」

戦士A「すまない、ちょっと通してくれんか…… いてて。」


「サザーランド」の前で立ち尽くすボク達の横をすり抜け、一人の戦士がフロントに入っていきました。

……グランベリアに叩きのめされた負け犬さんですね。


戦士A「おい、おかみ。 俺は勇者だ。 勇者料金で一泊―――」

おかみ「馬鹿をお言い!」

    「揃いも揃って魔物にやたれた分際で、何が勇者だい!」


威勢の良いおかみさんの啖呵が、外の通りにまで響きます。


戦士A「ぐ……! しかし俺は、洗礼を受けて……!」

おかみ「あんたみたいなヘボ勇者が勇者と名乗っちゃ、本物の勇者が迷惑だよ!」

    「出ておいき!」

戦士A「ひ、ひぃぃぃ……!」


おかみさんの怒声に圧倒され、負け犬は脱兎のように逃げ去ってしまいました。

こうして負け犬を追い出したおかみさんは、ふとボク達に目を留める。

すると―――その不機嫌そうな顔が、たちまち和らいでいった。



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