21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/12/18(木) 22:06:27.89 ID:L2hW8mzIO
……あ。
あんたが不思議な話聞かせてなんて言うから、嫌なこと思い出しちゃったじゃない。
……まあいいわ。
じゃあ、ちょっと聞いてくれる?
小学生の頃の話なんだけどね。
学校で、こっくりさんってやつが流行ってたのよ。
はあ? この伊織ちゃんが、そんなばかばかしいものやるわけないでしょ?
でもね、クラスのみんなはだいぶハマってたみたいで、毎日のようにしてたみたいよ。
そんなある日、私ね、学校に忘れ物したことに気づいて取りに戻ったのよ。
そして自分の教室の前に着いた時、様子がおかしいことに気づいたの。
教室の中が、真っ暗だったのよ。
外はまだまだ明るくて、例えカーテンを閉めていてもそんな風には絶対にならない筈なのに。
流石に少しためらったけど、忘れた物が、どうしてもその日必要なものだったから思いきってドアを開けたわ。
そしたら、意外に教室の中はなんともなかったの。
ただ、真ん中で机を囲んでいた四人のクラスメートはボロボロ泣いてたわ。
話を聞いてみると、なんでもこっくりさんを帰すのに失敗したらしくて、教室は暗くなるわ、こっくりさんはだんだん怒っていくわで、すごく怖かったらしいのよ。
そこに私が現れて、ドアを開けたと同時に教室に明かりが戻って、こっくりさんも帰ってくれたらしいわ。
それでね、ついたあだ名が『退魔鏡』。
絶対おかしいわよねぇ!?
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