9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/12/18(木) 21:52:44.75 ID:L2hW8mzIO
ほらプロデューサー、手が止まってますよ。
もう少しなんですから、頑張ってください。
……え? 眠い? なんとかしてくれ?
そんなこと言われても……。
うーん、じゃあ、ちょっとそこのドアの前に立ってみてください。
ドアノブを握ってもらえますか? はい、握るだけです。
そのままドアをじっと見たままで、話を聞いてくださいね。
まず、ドアを開けた時のことを想像してください。
単に向こう側が見えるだけ? そうかもしれませんね。
でも、もしかしたら向こうに、誰かいるかもって、思いませんか?
ほら、想像してみてください。
ドアの向こうに、誰かが立っているのを。
あなたは、ゆっくりドアを開けていく。
少しずつ、ドアの隙間は大きくなっていく。
隙間からなにかが覗いてきませんか?
向こう側に誰かが立ってませんか?
一度考え出すと、本当に誰かいるような気になりませんか?
ほら、もっとドアに近寄ってみてください。
周りの景色が見えなくなって、ドアの向こうの気配を強く感じるようになっていきませんか?
ドアを隔てて、すぐそこに、誰かが立っているんです。
今にも、ドアが叩かれるような気がしてきませんか?
してきますよね?
だって、本当に、いるんですから。
……ふふっ。
なーんて、冗談ですよ、プロデューサー。
眠気覚ましぐらいにはなりました? その様子だと、なったみたいですね。
さ、こっちに戻ってきて早く続きをしてください。
あ、待って。ドアを開けないでください。
なんでって言われても……。
……じゃあ、一つ訊きますけど。
プロデューサーが想像した向こうにいる誰かは、長い髪の女の人だったんじゃないですか?
もしそうだったなら……開けないほうが、いいんじゃないでしょうか。
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