1: ◆.xKc9zwqNY[saga sage]
2014/12/18(木) 22:51:20.84 ID:qH39bT590
響「どうしたんだ突然?」
貴音「いえ、至上の愛情表現とは、いったいどの様な物かと思いまして」
響「四条だけに?」
貴音「響……」
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2: ◆.xKc9zwqNY[saga sage]
2014/12/18(木) 22:52:43.97 ID:qH39bT590
響「そ、そんな目で見ないで欲しいぞ」
貴音「私はまじめに聞いているのです」
響「うーん……あっ!」
3: ◆.xKc9zwqNY[saga sage]
2014/12/18(木) 22:54:41.16 ID:qH39bT590
響「分かったぞ! 貴音はプロデューサーに愛情表現したいn」
貴音「ひ、響!!」
響「なるほどなー」ニヤニヤ
4: ◆.xKc9zwqNY[saga sage]
2014/12/18(木) 22:56:18.39 ID:qH39bT590
貴音「わ、私はただ、日頃の感謝を伝えたいだけなのです。私はこの通りの人間ですので、如何せん普段の謝意が伝わりにくいですから……」
響「分かった分かった」ニヤニヤ
貴音「もう、響はいけずです」
5: ◆.xKc9zwqNY[saga sage]
2014/12/18(木) 22:57:35.67 ID:qH39bT590
響「ごめんごめん。でも、貴音って結構分かり易い正確してると思うぞ」
貴音「しかし、あの方には伝わらない様子ですので……」
6: ◆.xKc9zwqNY[saga sage]
2014/12/18(木) 22:59:35.06 ID:qH39bT590
響「そうだなぁ……愛情表現って十人十色だと思うけど」
貴音「ふむ……」
響「ギャップを狙うってのもアリだけど、やっぱりここは貴音らしさを出した方が良いと思うぞ!」
7: ◆.xKc9zwqNY[saga sage]
2014/12/18(木) 23:00:45.00 ID:qH39bT590
……
貴音「とは言ったものの……私らしさとはどの様な物でしょうか」
春香「おはようございます!」ガチャッ
8: ◆.xKc9zwqNY[saga sage]
2014/12/18(木) 23:01:45.10 ID:qH39bT590
貴音「おや、春香。おはようございます……」
春香「どうしたんですか? 何か悩んでるみたいですけど」
9: ◆.xKc9zwqNY[saga sage]
2014/12/18(木) 23:03:15.40 ID:qH39bT590
貴音「人に聞くのもお門違いやもしれませんが、私らしさとは何か考えていたのです」
春香「じ、自分らしさですか……難しい話ですね。アイドルなら一度は向き合うべき問題かもしれませんが……」
10: ◆.xKc9zwqNY[saga sage]
2014/12/18(木) 23:04:51.92 ID:qH39bT590
貴音「いえ、仕事の話ではないのです。ですので、あまり難しく考えず、気軽にお答え下さい」
春香「あ、そうなんですか。うーん、貴音さんと言えば……」
貴音「」ドキドキ
11: ◆.xKc9zwqNY[saga sage]
2014/12/18(木) 23:05:38.69 ID:qH39bT590
春香「……ラーメン?」
貴音「なんと……」
12: ◆.xKc9zwqNY[saga sage]
2014/12/18(木) 23:12:11.31 ID:qH39bT590
春香「ご、ごめんなさい! 今の無しで!」
貴音「いえ。こういった事は始めに思いついた事こそ真実。甘んじて受け止めましょう」
春香「力になれなくてすみません……」
13: ◆.xKc9zwqNY[saga sage]
2014/12/18(木) 23:14:44.90 ID:qH39bT590
……
貴音「ふむ……あの後何人かに尋ねてみましたが、やはり私=らぁめんの等式は覆りそうにありませんね」
貴音「私らしさ即ちらぁめん。これはもはや否定できぬ真実……ならば、らぁめんからどの様に愛情表現につなげるべきか……」
14: ◆.xKc9zwqNY[saga sage]
2014/12/18(木) 23:15:53.05 ID:qH39bT590
やよい「うっうー! 高根さん、おはようございまーす!」
貴音「おや、やよい。おはようございます」
15: ◆.xKc9zwqNY[saga sage]
2014/12/18(木) 23:17:08.95 ID:qH39bT590
やよい「貴音さん、何か悩み事ですか?」
貴音「ええ。らぁめんの事で少し」
やよい「あはは、貴音さんらしいですねー」
16: ◆.xKc9zwqNY[saga sage]
2014/12/18(木) 23:18:53.36 ID:qH39bT590
貴音「貴女もですか……」
やよい「ふぇ?」
貴音「いえ、何でもありません。ところで、やよいはらぁめんと愛情表現をどの様に結びつけますか?」
17: ◆.xKc9zwqNY[saga sage]
2014/12/18(木) 23:20:00.92 ID:qH39bT590
貴音「ふふ、これは難問ですね」
やよい「でも、ラーメンへの愛情表現なら分かりますよ!」
貴音「なんと、真ですか!?」
18: ◆.xKc9zwqNY[saga sage]
2014/12/18(木) 23:21:44.66 ID:qH39bT590
やよい「それは、きちんと完食することです!」
貴音「ふむ、なるほど……」
19: ◆.xKc9zwqNY[saga sage]
2014/12/18(木) 23:23:32.70 ID:qH39bT590
やよい「食べ物を育ててくれた人や環境、食材、それに料理してくれた人にいーっぱい感謝して、きれいに残さず食べることが一番の愛情表現です!」
貴音「なるほど……しかし、食べてしまってはそこでおしまいでは?」
20: ◆.xKc9zwqNY[saga sage]
2014/12/18(木) 23:25:41.38 ID:qH39bT590
やよい「食べたものは自分の身体になってくれます! ずーっと一緒ですよ!」
貴音「なんと! ずっと一緒……何とも甘美な響きですね」
21: ◆.xKc9zwqNY[saga sage]
2014/12/18(木) 23:27:43.86 ID:qH39bT590
やよい「はい! だから、一番の愛情表現は、きれいにごちそうさますることです!」
貴音「ありがとうございます。おかげで目が覚めたような心持ちです」
やよい「えへへ、お役に立てたみたいで嬉しいです!」
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