122:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/12/20(土) 08:07:36.12 ID:DL0z8tZuo
廊下の方から、パタパタと足音が近づいてきた。
「まゆ、もう少し待ってるようにってさ……」
彼は聖堂へ入ると案の定、申し訳なさそうな表情を浮かべた。
このドレスは決して着心地が良いとは言えないけれど、着られる時間が伸びるのは嬉しかった。
もちろん寂しくもあるのだけれど、今、左手に時計はない。
だから、この淡い夢に溺れることも、許されたら――。
「ねぇ、プロデューサーさん」
私は窓の方へ目をやって、誰に言うでもなく呟いた。
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