3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/12/20(土) 06:42:23.93 ID:DL0z8tZuo
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その頃、私はほとんど毎日、街中にあるチェーンの喫茶店へ通っていた。
隅の二人がけのテーブル席がお気に入りで、よく編み物の本を読んでいた。
その日は平日の午前中であるのに混んでいて、向かいの席へ男性が一人案内された。
こざっぱりとした雰囲気に、グレーのスーツがよく似合う会社員風の人だった。
店員はいかにも申し訳なさそうに相席の礼をして、コーヒーを運んできた。
会社員風と言ったものの、平日の午前中にこんな喫茶店へ来るなんてよっぽど暇か、
あるいはサボりなのかしら。私も人のことは言えないけれど。
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