36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/12/20(土) 07:07:50.58 ID:DL0z8tZuo
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夢うつつの波打ち際で、私は膝をついて祈っている。
どうか許してください。私を罰さないでください。
嘘に塗れた私の身体を、波が洗ってくれる。
波は幾度も足を舐め、乾いた砂に噛み付いて離れない。
疲れ果てた船が崩れ始め、波に身体を奪われていった。
船は穴だらけになりながらも私を運んでくれたのに、なんて脆い嘘だったのか。
微睡みの途中、誰かが部屋の電灯を消した。
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