7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/12/20(土) 06:45:28.39 ID:DL0z8tZuo
「もしよかったら、どうぞ使って下さい。名前と相席のお礼ということで」
返事を待たず、彼は席を立った。
会計を済ませ、雨の往来へ走り出て行った彼の背中が見えなくなると、
私はテーブルの傘を手に取った。
傘を鞄にしまって、私はココアのカップを持ち上げた。
雨が止んでから帰ろう。
曇り空を透かす淡い陽光を浴びて、濡れた路が白く濁っていた。
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