7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/12/20(土) 06:45:28.39 ID:DL0z8tZuo
 「もしよかったら、どうぞ使って下さい。名前と相席のお礼ということで」 
  
  返事を待たず、彼は席を立った。 
  会計を済ませ、雨の往来へ走り出て行った彼の背中が見えなくなると、 
  私はテーブルの傘を手に取った。 
  
  傘を鞄にしまって、私はココアのカップを持ち上げた。 
  雨が止んでから帰ろう。 
  曇り空を透かす淡い陽光を浴びて、濡れた路が白く濁っていた。 
142Res/83.83 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 
板[3] 1-[1] l20 
	このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
	もう書き込みできません。