85:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/12/20(土) 07:46:27.33 ID:DL0z8tZuo
レッスンが終わるとプロデューサーさんは私の家まで送ってくれる。
車内には彼の好きだという音楽がいつもかかっていた。
疲れに半分まぶたを落として、名前も知らないでいたロックミュージックに耳を澄ませた。
帰りの車内でプロデューサーさんが私に話しかけることは少なかった。
私は時折微睡みさえしながら、彼が声をかけるのを待っている。
左手の時計をそっと見るたびに、もっと遠くに住んでいたら良かったと、
甘やかに流れる時間へ身体を委ねた。
プロデューサーさんと別れて自分の部屋へ戻ると、いつも深いため息が出る。
寂しいような、暖かな、なんとも言えない気持ち。
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