9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2014/12/20(土) 06:46:46.64 ID:DL0z8tZuo
結局いつもと同じく、昼休みになると荷物を取って学校を早退した。
曇り空の下、成仏できない幽霊のようにあてなく歩いた。
時折、木枯らしに足元がふらついた。
家に帰る気分ではなかった。
途中の交差点を曲がって、私はチェーンの喫茶店を目指した。
街中のアーケード通りに差し掛かったとき、奇妙な人混みが目に映った。
遠目に観察すると、中心に居る少女をカメラやマイク、何人かの野次馬が囲んでいた。
さっさと立ち去るつもりだったけれど、カメラマンと野次馬の間に昨日の彼が見えて、
私は思わず立ち止まった。
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