過去ログ - 【オリジナル】大群が追ってくるから逃げる【安価】
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73: ◆odi1zv6wyo[saga]
2014/12/20(土) 21:41:48.61 ID:PNRQdKDyo
一匹二匹と逃げていく蝶を尻目に教室のドアを勢いよく開けた安川は唖然とした。
掃除用具は散乱ている。
バスで見た男のように獰猛な眼光が安川を貫いた。
女子生徒はセーラー服を着た女子生徒が男子生徒の頭を抱え、首ごとねじ切ろうとしている。
安川「や、や、やめろぉおおおおおおおおおお!!!」
女子生徒は安川の悲鳴を理解したのか否か、手にしていた男子生徒をボスンと投げ捨てた。
ほっと息をついたのも束の間、安川は硬直する。
なんと、女子生徒は足元に転がっていた回転箒を手に取り窓に向けて振り回したのだ。
安川「待てよ、落ち着け、やめろ!!!」
安川が女子生徒を後ろから抑える。
どれだけ力を込めて腕を押さえつけても、振り回される腕は止まらない。
まるで安川などいないかのように動き回る女子生徒の腕は幾度となく安川を打ち付け、いつの間にか上川に借りたハンカチはするりと落ちていく。
窓ガラスを割る騒音と、悲鳴がその空間に満ち満ちていた。
女子生徒には最早理性というものが無く、まるで機械のように黙々と窓を割る。
躊躇なく、自分に降り注ぐガラスの破片になど目もくれない。

安川の努力も虚しく、教室の窓は全て割られてしまった。
待ってましたと言うように、蝶は外から教室に次から次へとがなだれ込む。
その瞬間、がくりと女子生徒から力が抜けた。
不意にかかった重みに少しぐらつくも、しかと受け止めた安川は、女子生徒の首に手を当てる。

安川「生きてますか? 生きてますか!?」
目の前の出来事の過激さに動揺する安川は、当てた手の感触に集中できず、生気の感じられない女子生徒を徒(いたずら)にゆすった。
ぐっと、無意識に首を絞めるように手を当てていた安川を見ていた周囲の生徒は言った。
「やめて! ↓1ちゃんが死んじゃう!!」

↓1暴れてた女子生徒の名前


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