過去ログ - 【オリジナル】大群が追ってくるから逃げる【安価】
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81: ◆odi1zv6wyo[saga]
2014/12/20(土) 23:04:08.90 ID:PNRQdKDyo
安川「失礼します」
上川「おう」
職員室に入った瞬間、その場の空気が凍った。
女子生徒「さいってい」
心の底から、憎悪を込めて吐き出したような言葉が安川をえぐる。
男子生徒「おいやめろよ、ソイツが全部悪いわけじゃないだろ」
力なく女子生徒を嗜める男子生徒は顔をうつむかせて、額に手を当てていた。
女子生徒たちはそれから肩を寄せ合い、ヒソヒソと話し出す。
上川「女子が五人と男子が安川入れて二人、か。安川、ちょっと来い」
安川「はい」
周囲の人間に襲いかかる女子を止めるつもりだった。
そんな正義感からした行動はすっかり裏目に出てしまい、安川は視線を上げられずに居た。

上川に連れられ、安川は隣の被服室へ連れていかれた。
そこには教師が四人ほど居た。
上川「ここに、校内のありったけの布をかき集めた。保健室のベッドには限りがあるから女性陣に譲る。女性教諭を入れて六人だから、ベッドを二人で一つずつ使えば丁度埋まる、なんとか夜はしのげるだろう」
安川「俺たちはどうするんですか?」
消え入りそうな声で安川は言った。
上川「毛布は余るほどある。災害用の装備が学校にはあるからな。それに包まって床で寝てもらう」
安川「はあ……」
安川はため息のような、返事のような、曖昧な声で返事をする。
上川「元気が無いな。まあ、ムリも無いだろうが……話は先ほどの生徒から聞いている。電気を付けると虫どもが集まってくるから、早めに消灯するぞ。俺たちは孤立無援では無い。ネットも電話も繋がるんだ。救助を待つぞ」
いつもと様子の変わらない上川を見て、少し安心した安川は、被服室にくる前よりも明るい気持ちで顔を上げた。
安川「はい」

↓1コンマで上川からの信頼度
↓2コンマ00〜15で安川は明日も女子生徒たちに冷やかな目で見られる
コンマ16〜55で少しはマシになる
コンマ56〜99で普通に話せる


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