38:名無しNIPPER
2014/12/21(日) 23:11:22.30 ID:ApY6E0+Qo
だが、そんな軍隊をあっさり葬ったのは……喜楽以外の感情の無い女の子であった。
同い年、いや僕より幼い。髪も短く、ボーイッシュな印象を受けるその表情は、
快楽に満ちた獣のような笑顔。それが鮮血を帯びて尚煌びやかに見せてしまう。
移転 「アイツは……邪者!」
入男 「邪者?」
移転 「本来、節木にはピュアな心の持ち主しか居ないんだ。俺もそうだし、御子もそうだ」
移転 「けれど、莉緒もどちらかといえば、邪者に属するし、そして彼女……設楽喜菜は邪者の中でも別格」
移転 「……狂気にピュアな人間だ」
入男 「……狂気……」
次々に屠られる軍隊達。それも、彼らは単純に刃物や銃器で嬲り殺されている訳ではない。
巨大な掌、その爪を具現化させ、その両手で次々に人間を人形のように投げ捨て、千切っていく。
その顔は常に喜悦。しかし、僕には何故か憂い気にも見えてしまったせいだろうか。
彼女の背後で、かろうじて生き残った軍隊の男が、横たわりながらもアサルトライフルを構え――。
入男 「ッ!!」
移転 「お、おいあた……入男ッ!?」
彼女の身代わりになろうとした僕は、>>39
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