64:名無しNIPPER
2014/12/22(月) 00:34:09.59 ID:66LpBK+5o
ならばお見せするしかない、これが愛宕の姿だと、僕が目を閉じた、次の瞬間……。
入男 「うぉっまぶしっ!」
朽木 「うぉっまぶしっ!」
皆が皆、目を閉じただろう。だが俺は人影がふらっと動いたのを微かに見た気がする。
視界がようやく戻ってきた。まだ目がチカチカするようで、鋭い痛みが走る中、
僕達が見たものは、枯れた節木。そして一人の男が泡を吹いて倒れている姿であった。
それ以外に人は、僕と一緒にやって来た莉緒。そして御子だけである。
莉緒 「……一体、何が起こったの!?」
御子 「分かりません。けど……朽木は誰かが倒した」
入男 「誰が……いや、そんな事は今は良い。節木に語り掛けないと!」
御子 「……私だけでは無理でしょう。だから萎畑君、どうか一緒に……」
入男 「ぼ、僕も、一緒に!?」
彼女に請われ、僕も共に節木に手を当ててみる。何の変哲も無い木じゃないか。
しかし、御子が言葉にする。節木に語りかけ、そして新しく生まれ変わらせようと、言葉を紡ぐ。
御子 「どうか、どうか―― 聞き届けてッ!」
そうして、日付は変わり、12月25日を迎えたその日――。
事件は一つの収束を見せた。しかし、幾つか謎は残っている。
何故、僕がこの場へ訪れる事になっていたのか。その件には父が絡んでいると、御子が言った。
だが、とてつもない光量で視界を奪い、朽木を倒した人物は誰だったのか。それは未だに謎として残っている。
そしてもう一つの謎が、目の前で起きている>>65である。
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