39:名無しNIPPER[saga]
2014/12/24(水) 00:39:56.72 ID:1Oa+r4k70
『約束』
P(ぺロがいなくなった)
P(草野球場から雪美めがけて飛んできたファールボールを、ぺロはかばうようにして受けた)
P(ボール共々吹き飛んだぺロはよろよろと立ち上がると、茂みの中に消え――どれだけ探しても見つけることはできなかった)
雪美「ぺロは…………帰ってくる……かならず……約束………したの……ずっと……ずっといっしょ……」
P(俺は、何も言うことができなかった。死を教えることの勇気を、その時点では持ち得ていなかった)
P(翌日、覚悟して出社した俺が、事務所で見たのは)
雪美「あ…………P……ほら……ペロ……帰ってきた……約束どおり…………」
P(聞けば以前も、こんなことがあったらしい。はじめは掌ほどの大きさだったペロが、車に跳ね飛ばされたあと姿を消し――俺の知っていたあの黒猫として帰ってきたそうだ)
雪美「さ……ぺロ…………Pに……ごめんなさい……して…………?」
P(雪美に促され、漆黒の獣が俺の指を舐めた)
――――2014.事務所
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