過去ログ - さやか「絶望?飲み干してやるよ」
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129: ◆WtqXBsnRH2i5[saga]
2015/01/07(水) 04:28:19.30 ID:q+D9Q991O
杏子「結局なんだったんだ?」

魔女退治も無事に終わり、棒状のお菓子を食べながら杏子は言う。

マミ「…さぁ」

杏子「何か知らないのか?QB」

QB。
そうだ。
例えどれだけ魔法少女に協力的であっても。
この事実だけは覆らない。
QBは魔法少女の契約を結ぶ。
そして。
魔法少女は魔女になる。

QB「さぁね、僕が彼女の事について話せることは何もないよ」

どんな顔をしているのだろう。
心の奥底では笑っているのだろうか。
魔女の卵であるわたし達を。
孵化するのを待っているのだろうか。

さやか『…』

ぎりり、と。
歯を食いしばる音が聞こえた。
成れの果ては。
冷めた目で。
神様のような視点から。
私達の事を見ていた。
それは。
諦めとか。
呆れから来るものだったかもしれない。
感情を表に出さないが故に、無関心。
心を押さえ込むが故に、無愛想。
そう思ってた。
だけど。

さやか『…Q…B…!』

どす黒い感情が次々に溢れてくる。
絶望とまでは行かないけれど。
怒り。
悲しみ。
恐怖。
後悔。
「私」に何があったのかは知らない。
私は何も知らない。
それは約束だったから。

もし私が一人になったら。
あんたのこと教えてよ。

私が「私」の事を知らないという事は。
それは私が幸せだっていうことだよね。




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