過去ログ - さやか「絶望?飲み干してやるよ」
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58:名無しNIPPER[saga]
2015/01/01(木) 03:22:43.50 ID:8QVFe8wWO
使い魔「きいいい!」
さやか「たぁぁぁ!!」
縦に削く。
その一撃で数匹の使い魔が絶命する。
これだ。
この緊張感も。
確かに私が生きているという実感をくれる。
あぁ、生きてる。
?「…おいおい、お前何してんの?」
不意に声をかけられて私はその声の方を振り向く。
目に付いたのは赤。
全身真紅に包まれた赤い少女だった。
?「卵を産む前の鶏を締めてどうすんのさ」
言うや否や彼女は持っていた巨大な槍で。
さやか「ぐぶっ…!」
私のお腹を貫いた。
鮮血と体液が交じり合い私の真後ろに飛んで行く。
何かの臓器のようなものが地面に散らばる。
?「あれ?よけれると思ったんだけど?」
?「そんなひよっこじゃどっちにせよすぐ死んじまうか」
この傷。
これは。
この感覚は。
さやか『…どこまで馬鹿なんだよ!』
さやか「痛くない…!」
「私」の忠告を無視して私は走り出す。
痛くない。
体が全く痛くない。
お腹に大穴を開けられたとしても。
臓物が飛び散ったとしても。
私の体は痛みを感じない。
さやか「あはは!痛みなんて消しちゃえるんだ!」
?「な、なんだ!?この馬鹿!」
無意識。
私にはこの戦い方がしっくりくる。
自己犠牲?
自己嫌悪?
赤と青は激しくぶつかって。
その火花すら飲み込むような鮮血を撒き散らす。
それでもなお。
それでもなお私の体は痛みを感じないで。
さやか『やめろおおおおおおおお!!!』
さやか「あっははははははははは!!!」
まるでゾンビのように動き続けた。
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