27: ◆Ew3/imucfM[saga]
2014/12/23(火) 20:56:36.91 ID:z1a1sj8o0
「うぅ…寒いですね まだ薄暗いですよ?」
「これくらいから出ないと食べれません」
「あ、そうだ、聞いてなかったけど、何しにいくんですか?」
「ふふ、実はね、ものすごく有名なお菓子職人さんが来て、西洋のお菓子を作ってくれるそうなんです、数量限定で」
「お菓子…西洋の…」
「朝早く、開店と同時に始まるそうなのでね… あっ、そうだ、今の時間は…」ゴソゴソ
ぱかっ
「あら、そろそろ7時になります、急ぎましょう瑞鶴さん」
「あっ、はい!」
「並んだ甲斐がありましたね!」
「いやあ、ワクワクがとまりません 本当に朝から来てよかったですよ」
「赤城さん、ここのは食べたことあるんですか?」
「ないですよ、だからワクワクなんです」
「でも朝からデザートって… その職人さんも変わってますよね…」
「まあまあ あ、来ましたよ来ましたよ」
「凄い…なに、これ…」
「美しいですね…まさに雪景色のようです…」
「これが生クリームってものなのかな…? 崩すのがもったいない…」
「ではさっそく」ヒョイパク
「躊躇ないんですね…」
その時の赤城さんは、
いままで食事をしているどの赤城さんよりも 幸せそうな顔をしていた
「うっ…」ポロッ
「ええっ、赤城さん泣いてるんですか?」
「おいしい…このために生まれてきたと思うと泣けてきて…」モグモグ
大げさだなぁ…と、期待をあまりしないで口へ運んだ
「うふっ…」
期待値が低かったので、口に運んだ瞬間思わず笑ってしまった
「ふふっ…これ、おいしいですね… くっ、ふふ…」
「瑞鶴さん、なんか変ですよ」
「赤城さんも… 口元にクリーム付いてますよ? 右です」
「ん」
私は、親切のつもりで、赤城さんからみて右と言ったつもりだったが
案の定左の頬を拭った
「赤城さんから見てです」
「こっちでしたか」
そうして、朝からパフェと言う、変わった朝食から、今日は始まった」
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