53: ◆Ew3/imucfM[saga]
2014/12/25(木) 21:25:30.33 ID:Vd5AdyWv0
「…」
自然と私は無口になった
喋る相手がいないからだ
なんだかんだいって、この鎮守府で一番の新入りは、私
意気投合できる人を見つけるのは難しい
「あ…あっ、瑞鶴さん」
ぼーっと、机に座っていると 聞き覚えのある声がした
「電ちゃん…」
「…あの、大丈夫ですか?」
「どこかおかしかった?」
「なんだか、前より暗い気がします…」
「…そっか、ごめんね」
「謝らないでほしいのです、あと、 前ぶつかっちゃった時のお返し、したくて」
ああ…そんなこともあったかな
そう言って、小さな袋… お守りを渡された
「あんまり上手に作れてないかもしれないですけど… これで許して欲しいのです」
頭を深々と下げる
「あ、私は怒ってないって… ほんとに、わざわざありがとう、ね、いいから」
「ありがとうございます…」
「ほら、お姉ちゃん達、待ってるよ?」
少し向こうには、電ちゃんのお姉ちゃん達が待っていた
もちろん、話したことはない
「それでは。」
そう言って、駆けて行った
「お守り…」
もっと早く持ってれば、赤城さんは…
いや
やめよう
――
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