過去ログ - 女勇者「帰還後王子と結婚できると思っていたら」
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◆WnJdwN8j0.
[saga]
2014/12/27(土) 21:13:15.37 ID:5kxt2rWe0
私は、ずっと我慢していた――
魔法使い『え――王子、勇者と婚約したの?』
王子『あぁ。父の決めたことでね』
私の方がずっと昔から王子と過ごしてきたのに。
勇者『この街は夜景が綺麗なんだって!皆で見に行かない?』
僧侶『あぁ…私と魔法使いさんは魔法の勉強があるので留守番しています』
王子『え?そうなの?』
僧侶『そうなんです!だから2人で行ってきて下さい!ね、魔法使いさん!』
魔法使い『…えぇ、そうね』
私は気持ちを押し殺さなくちゃいけなくなって。
勇者『ねぇ魔法使い…』
魔法使い『ん?どうしたの勇者、神妙な顔して』
勇者『王子をお茶にお誘いしたいんだけれど、何て言って誘えばいいかなぁ…』
魔法使い『…』
膨らんでいく気持ちを抑え続けて――
魔法使い『私が間に入ってあげるわよ』
勇者『本当!?ありがとう魔法使い、やっぱり頼りになる!』
魔法使い『…いいのよ』
黒い気持ちは、どんどん大きくなっていった。
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