過去ログ - 女勇者「帰還後王子と結婚できると思っていたら」
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◆WnJdwN8j0.
[saga]
2014/12/28(日) 15:11:54.46 ID:78zrijn/0
王子「僕は君にも魔法使いにも、誠実ではなかった」
私は否定をしない。
本当にそうだ――そこが、私が王子を許せなかった部分だ。
王子「国と、王子としての使命を背負っていたから――というのは言い訳になるかな」
勇者「かなりひどい言い訳です」
王子「手厳しいね」
勇者「今でも魔法使いが好きなんですか?」
王子「それは…」
王子は言葉を詰まらせる。
それでも私は王子を許さず、尋問するように見つめた。
王子「魔法使いが君にしたことだけど――」
王子は話題を変えた。
魔法使いが私にしたこと――私を崖から突き落として殺そうとしたことか。
王子「僕は魔法使いに代わって、その罪を背負っていくつもりだ」
勇者「――そうですか」
彼女の罪を背負っていくということ。
それはつまり、彼女を想い続けるということ。
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