過去ログ - 女勇者「帰還後王子と結婚できると思っていたら」
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29: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/12/24(水) 13:27:43.29 ID:/vbs3jlN0
暗黒騎士「…危なかったな」

一瞬で私の側に駆けてきた暗黒騎士が、私の髪に触れていた剣を引っ込める。
そして地面には、私に向かって飛んできたらしき弓矢が落ちていた。

今何があった?
状況からして、私を狙った弓矢を暗黒騎士が弾き落としたと思える。だけれど、何でそんなことが――

猫耳「暗黒騎士ぃーっ!」

と、向こうから猫耳が駆けてきた。

猫耳「弓兵が王子の後をつけてきてたんだ!このままじゃ囲まれるぞ、撤退しろ!」

暗黒騎士「そうか」

暗黒騎士はすぐに私を抱えた。

王子「待…」

暗黒騎士「お前の指示か、兵たちの独断かは知らんが」

勇者「っ!?」

そう言うと暗黒騎士は私の喉元に剣を突き付けた。駆け出そうとしていた王子は、それで足を止める。

暗黒騎士「俺は不利すぎる状況では戦わん」

王子「お前に勇者を殺せるのか…!?」

暗黒騎士「やれないと思うのか?」

暗黒騎士は平然と答える。それは脅しか本気か、私にも見分けがつかない。
しかし王子は完全に動きを止めてしまった。

暗黒騎士「じゃあ、早々に去るとするか」

猫耳「こっちだ、こっちならまだ弓兵が来てない」

勇者「〜っ…」

こうして、私はまた連れ去られる。悔しさで、私は唇を噛み締めた。
襲撃は弓兵の独断に決まっている。そうでないなら、王子は私に剣が突きつけられても動きを止めなかったはずだ。


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