過去ログ - 女勇者「帰還後王子と結婚できると思っていたら」
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◆WnJdwN8j0.
[saga]
2014/12/25(木) 16:29:35.19 ID:BSBuidx20
ざわつきはさっきより大きくなった。
それよりも、私は王子の言葉が信じられなかった。
どうして、魔法使いが――?
「確か魔法使い様は、魔術名家のご出身だったな」
噂話が耳に入る。
「家柄は勇者様と比べ物にならんな」
「それに王子とは幼少からのお付き合いだそうだな」
「それなら、勇者様よりも――」
勇者「…嘘」
王子は私を信じていると言った。それなのに、私を妻にはできないと言った。
どうして?本当は私を信じていないの?それとも――
王子『勇者。僕は英雄である君の夫に相応しい人間になりたい』
――嘘だったの?
王子『これからどんな困難が待ち受けていようと、僕は――』
――私にくれた言葉は、全部
勇者「そんなわけない…嘘、嘘っ!」
暗黒騎士「お、おい…あぁ仕方ない!」
暗黒騎士「すまない、連れの気分が悪くなったので…」
私はその後の演説を聞くことなく、暗黒騎士に引きずられるようにそこを後にした。
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