過去ログ - 女勇者「帰還後王子と結婚できると思っていたら」
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59: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/12/26(金) 10:21:51.85 ID:U3XG8LXV0
間違いなかった。
私の大事な仲間だった魔法使い。
私を崖から突き落とした魔法使い。
私の代わりに、王子の妻となる魔法使い――。

魔法使い「子供の頃にも来たわね。あの頃は無邪気だったもんだわ」

王子「そうだね」

2人は並んで、湖畔のすぐ側に腰を下ろした。
私は――出ていこうにも、頭が混乱して足が止まっていた。

王子「本当に無邪気だったね。僕は花で指輪を作って、君にプロポーズした」

魔法使い「花は枯れちゃったけど、その時のことはずっと忘れていない――だって、大事な思い出だったから」

王子「…うん」

――これは、この2人は、何を言っているの?

魔法使い「私、本当はずっとずっと――あんたが勇者の夫になると決めた時も、ずっと――」

王子「…魔法使い」




勇者「――!?」



魔法使いの言葉を遮るように、王子は彼女の唇を塞いだ。

――何を、しているの?

目の前の光景は月光が見せた幻影。そう思いたくなる位、私には受け入れがたい光景だった。


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