過去ログ - 女勇者「帰還後王子と結婚できると思っていたら」
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86: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/12/27(土) 13:49:52.55 ID:5kxt2rWe0
>城

結婚式は近々だ――
それでも魔法使いは素直に喜ぶことが出来なかった。

僧侶「魔法使いさん…勇者さんを取り戻すまで、式は待てませんか?」

魔法使い「とは言っても、国の文官達やうちの親戚達も急いでいてね…」

それは建前だ。本音では、王子が心変わりする前に式を挙げたかった。
万が一、冤罪を晴らした勇者が戻ってくれば、王子はまた勇者の方へ行ってしまうのではないか――そんな不安を抱いているなんて、言えるわけがない。

僧侶「私は勇者さんは絶対無実だと思います!魔法使いさんだってそうですよね!?」

魔法使い「…当たり前じゃない」

勇者がそんな事をするわけがない――それはよくわかっている。

僧侶「勇者さん可哀想ですよ…」

魔法使い「…」

自分も長い事王子への気持ちを押し殺さなくてはならない状態にあったが、それでも最終的に王子を得たのは自分。
それもこれも、あの日私が勇者を突き落としたから――勇者はきっと、私を許さないだろう。

魔法使い「…結婚のゴタゴタが終わったら、勇者を助け出すから…絶対」


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