過去ログ - 女勇者「帰還後王子と結婚できると思っていたら」
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95: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2014/12/27(土) 21:07:44.97 ID:5kxt2rWe0
式当日、私は男装して観衆に紛れていた。
魔女に命を狙われているであろう国の重役たちの姿は遠目で確認できる。
その中には、僧侶の姿もあった。彼女も命を狙われている1人なのか、それはまだわからない。
猫耳は王子だけに、大臣や魔女の件を話したと言っていた。王子はそれを聞き入れたかはわからないが、警備兵は多めに配置されている。

魔女はこの警備の中で、騒ぎを起こすつもりだろうか…?

そんな心配をよそに、ラッパの音が鳴る。
何も知らない人々からは歓声があがる。

そして、王子と魔法使いが姿を現した。

新郎新婦の格好をした2人は幸せそうに寄り添っていた。
心が少しだけ痛む。自分はもうあそこに立てないし、自分では王子のあんな顔を引き出すことはできなかった。
それでも祝福ムードの中浮かないように、私は精一杯の笑顔を浮かべた。

王家の挙式ともなると長引き、観衆の中には飽き始めている様子の者もいる。
それでも式は滞りなく進んでいる。私の心配は、果たして杞憂だったのか――

その時だった。

兵士「大変です!!」

来たか――!?

兵士「魔物の群れが、こちらに向かっています!!」

勇者「!?」

魔物の群れ?魔女1人ではなく?


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