過去ログ - 夏凜「三好夏凜の勇者御記」 -SS速報VIP

過去ログ - 夏凜「三好夏凜の勇者御記」

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1: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/12/23(火) 18:29:00.64 ID:wil3ba0Ao

・このSSは、夏凜が十一話のまま最後まで治らなかったら、の未来を一部都合よく妄想して書いたものです

・地の文多量

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2: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/12/23(火) 18:34:26.64 ID:wil3ba0Ao

○　神世紀　三百四年　六月十二日　勇者御記――原本――

以下略

3: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/12/23(火) 18:51:53.22 ID:wil3ba0Ao

　遡ること今から約四年前、東郷の一時的な錯乱を発端に結界内へ侵攻してきた大量のバーテックス。
それらを無事に殲滅した勇者部一同の活躍によって、この国には束の間の平穏が訪れた。

　その戦いの日からずっと、私は大赦の庇護の下、実に不自由な生活を余儀なくされている。

以下略

4: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/12/23(火) 19:45:58.55 ID:wil3ba0Ao

　ここで、この手記の最初の読者となる兄上に、お願い申し上げたいことがある。

　この手記に描出される内容は、多分に私的な心情及び体験の吐露であるため、
貴方がこれを手に取り中身を読むことは歓迎するが、私たち讃州中学勇者部の戦いが出来事として風化するまで、

以下略

5: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/12/23(火) 19:53:25.90 ID:wil3ba0Ao

　さて、少しばかり前置きが長くなってしまった。

　そろそろ私事をつらつら書き連ねていきたいところだが、
その前に、この手記がどのような方法で記述されているかを、述べなければならないと思う。

以下略

6: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/12/23(火) 19:58:37.11 ID:wil3ba0Ao

　『神樹様は大地深くに根を張っており、精霊を使役することで、
　　ここら一帯に記憶されている伝承や事象の情報を神の力でアクセス、抽出することができる』

　私がやっているのも、これと原理上は同じことだ。

以下略

7: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/12/23(火) 20:07:49.85 ID:wil3ba0Ao

　三体の精霊が同時に私へと送る別々の観念を比較対照することによって、
なるべく正しい意味の理解を行い、義輝に文字を書かせる。

　この方法ははっきり言って手間と時間が酷くかかるし、

以下略

8: ◆2DegdJBwqI[saga　sage]
2014/12/23(火) 20:17:11.53 ID:wil3ba0Ao
今日はここまで

最終回後あのままだと夏凜がバリエーション様々だけどこういう酷いことになるよな……
↓
それじゃハッピーエンドにならない

以下略

9:名無しNIPPER[sage]
2014/12/23(火) 21:28:25.16 ID:n6+fHBz0o
嫁のスレが立ったと聞いて

10:名無しNIPPER[saga]
2014/12/23(火) 21:33:17.31 ID:TxnC1ZttO
期待

11:名無しNIPPER[sage]
2014/12/24(水) 12:26:54.75 ID:cfII04tWo
ゆゆゆSSが増えてきた…！いいぞいいぞ

12:名無しNIPPER[sage]
2014/12/24(水) 14:21:18.14 ID:91LgEu7Po
襷の有無や外見、用途、満開解除から散華までの時間にも個人差があるようだし
東郷、友奈達三人、夏凜でそれぞれバージョンが１．０Ｘ、２．０Ｘ、３．０Ｘみたいな扱いなんじゃないか？

13:名無しNIPPER[sage]
2014/12/24(水) 14:35:31.93 ID:cfII04tWo
夏凜ちゃんの義輝だけ喋るしな

14:名無しNIPPER[sage]
2014/12/24(水) 14:38:15.58 ID:ygNtngcmo
夏凛のスマホは銀の使ってたやつで夏凛専用じゃないから満開の定着が浅かったんだと予想

15: ◆2DegdJBwqI[saga　sage]
2014/12/24(水) 21:39:00.76 ID:cdW8+Y4Oo
　
　これ今日の投稿終える前に最後改めて書くと長くなりそうなので今の内に
SSの中身には関係ない本編の妄想なので、興味ない方はこのレスさくっと読み飛ばして結構です

以下略

16: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/12/24(水) 21:52:19.91 ID:cdW8+Y4Oo

　朝、目覚める。見えない。聞こえない。誰もいない。

　毎朝起床して、私が一日の初めに接触するのは、今、これを読み、修正してもらっている女官である。
左手の傍に置かれたナースコールを操作するか、もしくは所定の時間が来れば、彼女は私の元にやってくる。

以下略

17: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/12/24(水) 22:00:59.04 ID:cdW8+Y4Oo

　まだ四年しか経っていないのに、彼女の顔も、声も上手く思い出せない。
彼女とのすこしあやふやになった記憶と感情のみが、ただおぼろに甦ってくる。

　勇者部の毎日。東郷のぼたもち。うどん。私の誕生日を祝った歓迎パーティー。

以下略

18: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/12/24(水) 22:06:19.15 ID:cdW8+Y4Oo

　犬吠埼風。東郷美森。結城友奈。犬吠埼樹。そして、この私、三好夏凜。

　勇者部の一員である私が、己の鍛錬を怠け、そして肥満体になるなどあってはならない。
そのために私ができるのは、節制である。

以下略

19: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/12/24(水) 22:16:34.66 ID:cdW8+Y4Oo

　毎日私は、朝起きて、ご飯を待って、ご飯を食べて、昼食を摂って、夕餉をお腹に詰め込む。

　その間、暇な時間は山ほどあった。

以下略

20: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/12/24(水) 22:44:24.02 ID:cdW8+Y4Oo

　前まで当たり前にできていたことが、あるときを境に不可能となる。
それだけではなく、前まで普通にできていたことを、お前はできるようになるべきだと改めて学ばされる。

　でも、不可能ではないにせよ、上手くいかない。自分自身がまったく思い通りにならない。

以下略

21: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/12/24(水) 23:05:26.72 ID:cdW8+Y4Oo

　これを読んでいる方はきっと既に十分ご承知のことだろうと思うが、一応念のため書いておくと、
勇者には誰もがなれるわけではない。なるためには特別な素質が必要だ。

　そして、その素質がことさら優れていたという基準で選ばれた精鋭が私たち勇者部であり、

以下略

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