10: ◆PuRVBQGgME[saga]
2014/12/24(水) 22:07:00.45 ID:lPjfcV4s0
※一応このままシリアス路線で行こうと思っています。
<最上階>
晴(鳰)「……と、いう訳で、現状こんな状況になっているわけッスね。」
巨大スクリーンに映された、四人それぞれの"思考"が入れ替わっている事を伝える内容を指さしながらも、晴の顔をした鳰はニヤニヤと笑んだ。
普段の彼女からは到底見ることはないだろうその表情に、集まっている一号室・二号室以外のメンバーたちはそれぞれの反応を示していた。
しえな「まさか、そんな非科学的な事が起こってしまうなんてな……」メガネクイッ
乙哉「でもでもぉ〜、ゲっスい表情してる晴ちゃんなんて超可愛いんだけど♪ 寧ろ晴ちゃんの体を切り刻みたい!」ハァハァ
千足「しかし、こうなってしまったら、もはや予告表というシステムは機能しなくなるな。」フム
柩「ボクは千足さんさえいれば良いです」ニコッ
千足「(か、可愛いッ……やはり桐ケ谷は最高だな……)」カオアカラメ
涼「して、まぁ予想はつくが、晴ちゃんを共同で殺害し報酬も山分けと、そんな流れになるんかの。」フゥ
香子「……」ギリッ
純恋子「(……呆気ない結末ですこと。結局、女王蜂はどちらかなど比べるまでも無かったという事ですのね。)」ハァ
真昼「晴ちゃん、殺す……ます」ニヤ
晴(鳰)「ま、各々思うところはあるんでしょッスけど、首藤さんの言った通り、此処からは共同戦線って事で一つよろしくッス!」
しえな「でも、報酬は山分けされるんだろう? そうなると、どんな願いもって訳にはいかなくなるんじゃないか?」
晴(鳰)「そこは一つ、条件があるッス。"一番最初に同室のクラスメイトと共に晴を殺したペア"にのみ十全な報酬が与えられるッスよ。」
千足「それ以外はどうなるんだ?」
晴(鳰)「それ以外は残念ッスけど、一律大金を積む位くらいッスかね。あまりミョウジョウに負担掛け過ぎるのも、いろんな組織からの干渉の危険性が高まるからッすねぇ。それぞれ、胸の内にある願いを叶えたいなら他の号室よりも先に暗殺を成功させないとダメって事ッスね。」
涼「して、二号室の寒河江と犬飼はどうなるんじゃ? まさか、」
晴(鳰)「いいとこに気が付いたッスねぇ〜! そう、入れ替わった対象である兎角さんの肉体を持っているのは春紀さんッス。東のアズマが、元々戦闘センスのある春紀さんとはいえ本来の力を出し切れない今、晴殺害の障害となるわけで……後は分かるッスね?」
涼「……当然、寒河江を殺そうとすれば犬飼が出てくるのう。」
香子「一号室と二号室、つまり四人殺せという事か」
純恋子「女王蜂としての資格すら奪われた可哀そうなプライマー崩れ、抹消するのは理にかなっていますわ。頑張りましょうね、番場さん」
真昼「聖遺物……ふふっ」
千足「(あの人を殺したエンジェルトランペット。どんな手を使ってでも貴様をこの手で殺してやると、そう誓った。)」
柩「(……エンジェルトランペットとしての経歴全てを抹消しさえすれば、千足さんとも生きていける。)」
涼「(大金がどれほどのモノか知らんがの。ハイランダーが現代医療ではどうしようも無い今、わしがこの計画に乗る義理は無い。)」
香子「(暗殺者を止める為にやってきたというのに……四人も。『四人』も殺して私は救われようというのか……ッ!?)」
純恋子「(私が引導を渡して差し上げましょう。一之瀬晴。)」
真昼「(……)」
各々が異なる想いを持ったまま、オリエンテーションは解散となる。
この時、兎角は教室内の備品整理に勤しみ、そして――――――――
伊介「(……なるほどね♥ 用済みになった晴のついでに私達も殺そって訳。)」
鳰に取り付けた盗聴機からの音声を聞き取りながら、獰猛な笑みを浮かべる少女が一人。
また静かに。暗殺者のプロ『犬飼恵介』の意志を継ぐ暗殺者も動き出した。
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