4: ◆/BueNLs5lw[saga]
2014/12/23(火) 23:13:20.07 ID:jhJhzsou0
他の部員を待とうかとも考えたが、昼休みはそう長くはない。
それに、二人きりの時間を大切にしたい。
早く友奈に食べてもらいたくて、私はお茶を淹れる。
昼下がりのティータイムに、友奈が舌鼓を打った。
「おーいしー!」
大げさなくらいの賛辞を述べる。
これが聞きたいから、作っていると言っても過言じゃない。
「お茶もどうぞ」
「うんッ」
彼女は優しくて。
私は心が痛い。
臆病な私。
彼女の本当の感想を聞くのが怖い。
けれど、あえて彼女は言うのだ。
私も分かっているから。
彼女の欠損部位のこと。
他の部員がいなくて、ほっとしているのはお互いなのかもしれない。
気を遣わせてしまうかもしれないから。
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