過去ログ - 【ラブライブ】穂乃果「忘れちゃうなんてひどいよ」
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34:名無しNIPPER
2014/12/27(土) 11:36:12.94 ID:mDp6caxS0

「……何か変わった?ウチを抱きしめて」



いつだって私の心を希は見透かす。
それでも何か抗いたくて私は嘘をついた。


「えぇ、とっても安心するわ。ねぇ、希。特別な人って私にとってはあなたよ。私には希がいればいい」
「……そんなこと言って後悔するのはえりちやで」
「あら、何故?」
「えりちの特別な人はウチやないからや」



あくまでも冷静に口を紡ぐ希に腹が立った。
いつまでも自分の思い通りにならない希に、図星を突かれて苛立ってる私に。
なら、いっそ全部壊したい。


「!!えりち、」
「こうすれば分かるわよ、本当かどうか」


お互いの顔が近づく。
しかし、一切の音も立てずに希はこちらを見据えていた。
気迫負けしてしまうほど強い瞳で。


「キスしたいなら、したらええ。やけど、後悔するのはえりちや。今のえりちはウチにキスなんか出来へん」
「……私に希じゃない特別な人がいるから?」
「そうや」



お互いの距離が後数センチのところで言い合う。
このまま希を遮って無理やりすることも、私には出来たはずなのに何故か身体が動かなかった。

もう、やめよう。こんなの意味がない。

諦めて体を離そうとしたその時。





ドサッと重たいものが床に叩きつけられた音がした。





「え、…りちゃん……希ちゃん……」
「穂乃果ちゃん……!」



……絶好の機会のはずなのに、最悪のタイミングだと思った。


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