過去ログ - 【ラブライブ】穂乃果「忘れちゃうなんてひどいよ」
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40:名無しNIPPER
2014/12/27(土) 13:18:10.80 ID:mDp6caxS0

…………


「もう来ないでくれるかしら。迷惑なの」




まさか、昨日の今日であの子がここに来るとは思わなかった。
それも晴れ晴れしい顔をして。

どうして?
あんな現場を見ていてどうして尚、私のところに来るの?
どうしてそんな眩しい笑顔で私を見るの?
そんな笑顔を向けられたら余計に苦しい。


分かってる、こうすることによってあの子が傷つくこと。
私の嫌いなあの涙をこらえた笑顔で笑うことも。


だけど、何故か辛いのよ。
あの子を傷つけている自分が憎くなるの。
だから……もう、関わりを断ちたくて、
お互い交わらない日常を過ごしたくて言ったの。

もう、ここには迷惑だから来ないでって。



後悔なんてとっくにしてる、だって……だって。
そう言った私の目に写ったのは、ひどく儚げに笑ったあの子で。


「私は……あなたを思い出す気は、ないわ」


きっと、この言葉は今までで1番傷つける。
覚えていないけれど、みんなから聞いた話によればこの子と私は恋人同士で。

だとすればこの子が愛しているのは私で、
そんな相手からもう会いたくないだとか、思い出したくない……ましてや、恋人であったはずの相手から自分だけ忘れられるなんて。


……どれだけ、傷つけてきたんだろう。
そのたび、あの子は泣きそうに笑って、こうして…それでもいいって言うような表情をして。


見舞いにとくれたたくさんのチョコレートも、きっと急いで作ってきたであろうあの和菓子も。
全て私のためにしてくれたことで。
それを私はこうして恩を仇で返すようにして。

自分が自分で嫌になる。
だから、もうこれでおしまい。



「もう、ここへは来ないで。…学校でも極力関わらないで」


目も見ずに、逃げるように言う私はきっとずるい。
彼女は何も言わずにずっと微笑んだまま。

そして、たった一言口にした。





「なら、最後に"恋人"として抱きしめてほしいな」



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