過去ログ - ほむら「幸せに満ち足りた、世界」(まど☆マギ×禁書)
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17:幸福咲乱 ◆5sHeUtvTRc[saga]
2014/12/26(金) 15:13:52.03 ID:CbbD4oAx0
>>16

 ×     ×

何人か握手を求める者がいる中聴衆が三々五々解散し、ほむらも歩き出そうとした時に耳を止めた。

「お父様」
「ああ、織莉子」

ほむらがそちらを見ると、美国前議員が娘らしき織莉子なる少女と笑いあっている所だった。
それを見てほむらは又、心の底で「負けた」と爽やかな敗北を認める。

一言で言ってザ・お嬢様。
歳はほむらの一つ二つ上か、さらさらの長い髪の毛をサイドポニーに束ねているが、
二言目を言うなら圧倒的美人。

すらりとしたスタイルの良さだが、それでいて、
むしろサイズが緩めの制服からでも分かるぐらいにラインは女性らしく柔らかい。
制服のセンスから言っても、お嬢様学校としか思えない。
そんなものを抜きにしても、品のいいお嬢様だと目に見えて分かる。

そこで、ちょっと視線を移すと、その織莉子を二人の少女が微笑ましく眺めている。
どうやら、友人なのだろう、と、

次の瞬間、ほむらは動いた。
それは、戦いと言うものに些かの覚えがあるほむらの勘、の様なものだった。
解散する群衆の中から軍用ナイフを手に飛び出した男、
その男に向けて、ほむらは鞄をフルスイングしていた。

びゅんとナイフが振られ、ほむらは鞄で顔を庇いながら飛び退く。
次の瞬間、暴漢の体は地面に吹っ飛んでいた。

「おい、お前」

暴漢は、仁王立ちの影を見た。

「私のとても、大切な、
(中略)
無限に有限に愛する愛しの織莉子に
な、に、を、し、て、い、る?」

先ほど近くで眺めていた二人の少女の内の一人、
そう言えば美樹さやかに似ているショートカットの少女が、
ドロップキックから着地して頭部を青筋で半ばメロンと化して仁王立ちして拳を鳴らしていた。


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