過去ログ - ほむら「幸せに満ち足りた、世界」(まど☆マギ×禁書)
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9:幸福咲乱 ◆5sHeUtvTRc[saga]
2014/12/25(木) 04:33:06.16 ID:DNXgJeXe0
>>8

「それじゃあ、材料を買って集合しましょう」
「オッケーパティシエ」
「楽しみですなー、いやいや頑張って手伝っちゃうよー」

どうやら、中心の女子生徒がケーキか何かを焼くと言う話らしい。
見た所上級生の様だが、実に楽しそうだ。
ふとそちらを見たほむらは、中心にいる先輩を見て心の底で「負けた」と感じる。
しかし、それは嫌な気分ではない、純粋に憧れる。

ぱっと見て目を引く美貌に軽くカールのかかった後ろ髪、
そして、制服の上からでも分かるスタイルの良さはどこか西洋人形を思わせる。
一見していかにも少女っぽく華奢なほむらとしては、年頃の女の子として羨むところだ。

ふと、その先輩と目が合い、先輩はほむらににこりと微笑みを向けた。
ほむらはぺこりと頭を下げて改めて思う、かなわない、と。

長い黒髪も相まって、クール美少女で通っている美貌にも振る舞いにも、ほむらは多少の誇りは持っている。
かつては何事も自信なさげに、実際に自信が無くて縮こまってばかりだったが、
体の回復でメキメキ実力を伸ばしてからは、長い病院生活その他による状況への不慣れも相まって、
同級生からも一部の悪意と敬意を受ける事が勝っていた。

もう少しフレンドリーに、と言う思いもないではなかったが、
今ではそれが自然ならまあいいかと言うぐらいの気持ちだ。
そして、自分にはないものに憧れる。

先輩の微笑みは温かで、お姉さんと言うイメージそのままだった。
暁美ほむらは未だ知らない、
程なく、自分が邪気の無い大爆笑の対象になると言う事を。


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