過去ログ - 千早「ここがギャラリーフェイク……」
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5: ◆49.TJH/nk6[saga]
2014/12/25(木) 17:59:13.94 ID:d+AKASrKo
千早「実は、私、アイドルをやっているんですが……」

サラ「アッ！　どこかで見たと思ったら、如月千早ちゃんだヨ！　あの歌姫の！」

千早「は、はい……実は最近、表現に行き詰っていて……」
以下略


6: ◆49.TJH/nk6[saga]
2014/12/25(木) 18:00:00.60 ID:d+AKASrKo
千早「この絵が側にあれば自分の表現の幅も広がると思ったんですが……」

藤田「あいにく、コレはフェイクの中でも特別な代物ですから……お売りする事は出来ませ
　　　んが、少々なら解説して差し上げましょうか？」

以下略


7: ◆49.TJH/nk6[saga]
2014/12/25(木) 18:00:58.97 ID:d+AKASrKo
藤田「そもそもムンクは若い時から病弱で、常に死の不安と葛藤していました」

千早「死の……不安……」

藤田「この『月光』の左隅にも、喪服の女性が居るでしょう？　これはムンクの死への恐怖
以下略


8: ◆49.TJH/nk6[saga]
2014/12/25(木) 18:01:57.04 ID:d+AKASrKo
カランカラン

黒井「藤田玲司はいるか？」

千早「！……黒井社長……」
以下略


9: ◆49.TJH/nk6[saga]
2014/12/25(木) 18:03:01.64 ID:d+AKASrKo
藤田「諍いはやめてもらいたいですな、これでもギャラリーですので、他のお客様の迷惑
　　　になります」

黒井「フン……貴様が藤田か」

以下略


10: ◆49.TJH/nk6[saga]
2014/12/25(木) 18:04:29.91 ID:d+AKASrKo
黒井「ここがフェイクを扱うギャラリーというのを隠れ蓑にして、裏で盗品や、表に出せな
　　　い品物を扱っているというのは知っている」

藤田「……」

以下略


11: ◆49.TJH/nk6[saga]
2014/12/25(木) 18:05:33.54 ID:d+AKASrKo
藤田「三十万でお売りすることができますが」

黒井「さ、さんじゅうまん〜！？」

サラ「！」
以下略


12: ◆49.TJH/nk6[saga]
2014/12/25(木) 18:06:42.50 ID:d+AKASrKo
千早「何だかお邪魔みたいなので、私は帰りますね？」

藤田「ああ、如月さん、気が変わりました……『月光』のフェイク、お売りしましょう」

千早「！　ほ、本当ですか？　そ、それで、おいくらですか？」
以下略


13: ◆49.TJH/nk6[saga]
2014/12/25(木) 18:07:54.05 ID:d+AKASrKo
藤田「貴女のクリスマスコンサートのＳ席二人分のチケット……それと交換でいかがで
　　　す？」

千早「は、はい！　事務所にお願いして手配してもらいます！」

以下略


14: ◆49.TJH/nk6[saga]
2014/12/25(木) 18:08:59.03 ID:d+AKASrKo
〜クリスマスコンサート会場、Ｓ席〜

サラ「フジタ、いい加減、ギャラリーに本物混ぜて展示するの止めた方がいいヨ？」

藤田「フフ……ああして、『本物』を見分ける事が出来る客を見つけるのが俺の楽しみなん
以下略


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