過去ログ - にこ「あんじゅちゃんと素敵な運命」
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21: ◆2KF.0JG/i6/M[saga]
2014/12/27(土) 01:05:04.54 ID:zxcyBmiV0
言葉自体はとても綺麗だけど、その目は絵里を直視することなく、明らかに別方向へ泳いでいた。

散々胸を弄られた挙句、とんでもない誤解を受ける今の自分に本当に泣きそうになる。

「とまぁ、冗談はともかくさ。絵里には本当に感謝しているわ。……ありがとう」

照れ隠しだったことを知り、少し敏感になっている胸を撫で下ろすと、安堵の涙が一粒零れた。

「感謝するならエリーチカお姉ちゃん、又はエリーお姉ちゃんと呼ぶことね!」

照れ隠しなのか本気なのか分からない切り替えしに笑顔を浮かべて誤魔化すにこ。

取り敢えずにこは今は一旦置いておく。

「の〜ぞ〜みぃ〜!」

「まぁまぁ、エリち怒らないの。これぐらいしなきゃ素直になれないのが悪いんだよ」

「ここまでされなくったって私は素直になれ……なれ、なれたかもしれないじゃない?」

大きかった声は次第に小さくなり、最終的に語尾に疑問符まで付いてしまう次第。

自分でも不器用なのは自覚している。

希の言うとおりだと分かってしまっているので、このやり場のない怒りと羞恥を何処に捨てればいいのか。


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