過去ログ - にこ「あんじゅちゃんと素敵な運命」
↓ 1- 覧 板 20
268: ◆2KF.0JG/i6/M[saga]
2015/03/19(木) 23:48:50.23 ID:VlAkGjJP0
だからといって、あんじゅを納得させられる言葉が出てこない。
「何もないなら一緒に入りましょう、ね?」
耳を溶かす甘え声。
二ヶ月前なら完全にこれだけで陥落されていたに違いない。
今でさえかなり強力な誘惑。
どうすればいいのか決まらない内に、咄嗟に言葉が喉から転がり出た。
「ママに挨拶してからじゃないとダメにこ!」
言いながら冷静になって、言い終わった時には頭から血の気が引いた。
これが男女なら結婚前提にお付き合いさせて下さいのシチュエーション。
言われたあんじゅは誘惑の言葉を止めて二人で無言のまま歩く。
にこには繋いでいる手だけが温かく、それ以外は全てが凍っているように冷たく感じた。
そのまま無言で進むと、マンション最寄の信号で丁度赤で立ち止まった。
「そうね。しっかりと挨拶しないと駄目よね」
280Res/223.54 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。