過去ログ - 北条加蓮「希望の聖夜」 -SS速報VIP

過去ログ - 北条加蓮「希望の聖夜」

↓ 1- 覧 板 20

1: ◆njLdTg/Bz6[sage]
2014/12/25(木) 23:12:34.59 ID:W+0iYjXKo

　病室のベッドに腰掛けて、私は独り遠く窓の外を眺める。

　白い雪がしんしんと降っているホワイトクリスマス。

　街はきっと幸せに満ち溢れているだろう。

　家族で楽しく食卓を囲んだり、友達同士でパーティを開いてプレゼント交換。

　それから、恋人同士でデートしたり――。

　そんなことに思いを馳せて、私は現実に引き戻される。

　ガラス窓に映る女の子……つまり私の表情は、楽しいはずのクリスマスとは無縁で。

　不意に目が合えば、その瞳はどこまでも冷たい色をしていた。

SSWiki : ss.vip2ch.com

2:名無しNIPPER[sage]
2014/12/25(木) 23:16:50.77 ID:W+0iYjXKo

　クリスマス、それは一年に一度の特別な日。

　けれども私にとっては、特別でも何でもない普段通りの日。

以下略

3:名無しNIPPER[sage]
2014/12/25(木) 23:17:17.56 ID:W+0iYjXKo

　

4:名無しNIPPER[sage]
2014/12/25(木) 23:18:20.18 ID:W+0iYjXKo

　

5:名無しNIPPER[sage]
2014/12/25(木) 23:20:08.80 ID:W+0iYjXKo

「はぁ……さむーい。女の子を待たせるなんて、――さんは罪な人だね。

でも、ちゃんと来たから許してあげる。でもでも、凍えちゃったから、温かいモノをくれるまで許してあげない♪」

以下略

6:名無しNIPPER[sage]
2014/12/25(木) 23:23:06.82 ID:W+0iYjXKo

　そんな私の気持ちを知ってか知らずか、プロデューサーさんが映画という案を出してくる。

　私達の居る待ち合わせ場所からも見える範囲にある、大きな映画館。

以下略

7:名無しNIPPER[sage]
2014/12/25(木) 23:24:31.73 ID:W+0iYjXKo

「映画もいいけど、それよりも街を二人で歩きたい……かな」　

　流石に自分の出演作はともかくとしても、二人で映画を見るのも有りかも知れない。

以下略

8:名無しNIPPER[saga]
2014/12/25(木) 23:31:37.21 ID:W+0iYjXKo

「じゃあ、行こっか」

　私はプロデューサーさんの手を掴んで恋人繋ぎ。

以下略

9:名無しNIPPER[saga]
2014/12/25(木) 23:34:12.84 ID:W+0iYjXKo

「ちなみに、お母さんからは『プロデューサーさんに責任取って貰いなさい』って言われてるんだけど」

　この場合の責任とは、多分プロデューサーとして、ではないだろう。

以下略

10:名無しNIPPER[saga]
2014/12/25(木) 23:35:55.79 ID:W+0iYjXKo

　二人で街中を歩いていた時、不意にプロデューサーさんの視線が遠くに向けられる。

　その視線の先には、二人組の女子高生。

以下略

23Res/13.31 KB

↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。

VIPサービス増築中！
携帯うpろだ|隙間うpろだ