過去ログ - ちなつ「この交差点の向こうに君がいるとしたら」
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◆K27FRRVqmQ
[saga]
2014/12/26(金) 18:10:17.28 ID:yW0akes/0
結衣「おまたせ、ちなつちゃん」
土曜日の朝、結衣先輩は時間ちょうどに待ち合わせ場所に現れた。
私は携帯をポケットにしまって、結衣先輩に駆け寄った。
睡眠もばっちり、お洒落もカンペキ。きっと結衣先輩も可愛いと思ってくれるはず!
ちなつ「いえ、私も今来たところですぅ!」
結衣「ちなつちゃん、服可愛いね」
ちなつ「そ、そうですか?」
結衣「うん、似合ってるよ」
ちなつ「えへへ」
ちょっと得意になって、結衣先輩に見つめられる中、くるんと一回転する。
結衣先輩とのデートの日を夢見て買ったワンピースのスカートが、ひらひらと揺れた。
結衣「じゃあ、行こうか」
そういって、結衣先輩は不意に私の手を取った。
そのさりげない仕草に、私の胸は急に高鳴り始める。
改札までのほんの10メートルくらいの距離が、まるで永遠に続くように感じた。
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