過去ログ - ちなつ「この交差点の向こうに君がいるとしたら」
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53: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/12/26(金) 22:06:28.66 ID:yW0akes/0
朝が来ても私はまだ迷っていた。
結衣先輩のこと。ごらく部のこと。
学校までの道を、考え事をしながら歩く。
結衣先輩に自分から告白しておきながら「やっぱり好きじゃなかったみたいです」だなんて言えないし、
ごらく部の空気を滅茶苦茶にしておいて「元のごらく部に戻りたい」なんて都合が良すぎるし。
この1週間が始まる前は毎日のようにごらく部の4人で歩いた通学路に、
今日はあかりちゃんも、結衣先輩も、京子先輩もいないことが心細く感じられる。
ふと、頭にあかりちゃんの顔が浮かんだ。
昨日電話越しに聞いた「ちなつちゃんの素直な気持ち、聞きたいな」という言葉を、
すぐそばから語りかけてくるような、そんな気がして。
両手で頬をぱん、と軽く叩く。
たとえ嫌な子だと思われても、仲良しでいられなくなったとしても、
それでも素直な私でいなくちゃ。
それが勇気なのだとあかりちゃんが教えてくれたのだから。


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