過去ログ - 【モバマス】モバP「ちひろにR-18な復讐をする」【R-18】
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3:忘れてたが地の文有り[saga]
2014/12/26(金) 22:30:11.50 ID:eMramIxfo

●01



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深夜のCGプロダクション事務所。
200人近いアイドルを抱えている大所帯のビルも、
照明が点いている部屋はごくわずかとなっていた。

そのごくわずかの内の一室。
椅子と机、その上にはパソコンや書類、筆記用具が置かれている。
何の変哲もないオフィスの風景で、今その部屋に居る人間は二人きり。



「プロデューサーさん、あなた、何かしましたね……?」
「へぇ、もう気づくなんて。ちひろさん敏感ですね。それとも、この手のシロモノにお詳しいとか」

二人のうちの一人、Cute属性担当のプロデューサーは、平角の香水瓶らしきものを取り出した。

らしきもの――二人の内のもう一人・千川ちひろは、それを香水瓶かどうか疑った。
形は香水瓶ではあるが、成人男性の手にあまるほど瓶が大きく、
中で揺らめく半透明の液体は、香水に似つかわしくない鮮紅色だった。



「なんですか、その毒々しい……香水は?」
「毒々しいですか? コレ、スタドリやエナドリを元にして作ったって、アイツ言ってましたよ」

ちひろの疑わしげに細められた目が、はっと見開かれる。
ちひろの内心で、ただならぬ予感が確信に切り替わり、足が反射的に部屋の出口へ向かう。



「“スタドリやエナドリを元に”って聞いただけで、その反応かい。
 ああ、やっぱそういうシロモノだったんだ。アンタが俺たちに配ってたのは」

プロデューサーの態度が豹変した。

ちひろの遁走を、プロデューサーが入口の前に立ちはだかり、あっさり遮る。
プロデューサーはちひろの反応を予期していたらしい。

「プロデューサー、さん、すいません、ちょっとお花を摘みに……」
「まぁまぁ遠慮せずに。志希印のフレグランスを味わっていきなよ。
 製作者曰く――ヘンタイごっこ、したくなるんだと、さ!」

ちひろが顔を背ける前に、プロデューサーが香水瓶から噴出させた霧が舞い散った。
ちひろは眩暈に襲われ、すぐそばの壁に手をつく。体の変調は、今や歴然となった。


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