11:名無しNIPPER[saga]
2014/12/27(土) 00:19:34.98 ID:znvO6ukzo
「あの子、楽しんでくれてたかな?」
「あの俯いていた子ですか?」
「そう、あの子。結局、最後までちゃんと顔を見れなかったんだよね」
海美は病院が用意した部屋の中をうろうろと歩きながら言いました。
三人はたくさんの笑顔と触れあいました。
子どもたちの楽しそうな笑顔、優しい笑顔、見守る母親たちの嬉しそうな笑顔、……。
プレイルームは笑顔に染まっていました。
「だから、もっとしっかり見てあげられたら良かった……」
「海美ちゃん、それは大丈夫だと思うわよ」
風花が優しく話しかけました。
「あの子、写真に入ってくれたしプレゼントだって取りにきてくれてたじゃない。楽しんでくれていたと思う♪」
「……そっか、うん、ありがとう……!」
海美はゆっくりと椅子に座ると納得するように軽くうなずきました。
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