過去ログ - 少年「そんな『憎悪』が、あってたまるか」
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◆BEcuACNawuaE
[saga]
2014/12/27(土) 01:13:40.25 ID:YBOMP4fI0
僕を見つけて、思いつきで襲いかかってきた分際で?
自分に危機が及ぶと、あっさり怒りを引っ込めるような分際で?
自分の都合のいいように憎しみを利用するような分際で?
「……な」
「え?」
「ふざけるな、ふざけるな。そんなものが君の憎しみなのか?」
「な、何を言って……」
「僕を憎んでいるだと!? さっき会うまで存在すら忘れていた人間を憎んでいたというのか!?
僕は君のことを考えたくなくても、四六時中考えさせられたんだぞ!」
僕はこいつのことを四六時中考えていた。
どうやってこいつの幸せを潰してやろうか。
どうやってこいつの未来を閉ざしてやろうか。
どうやって自分の行いを後悔させてやろうか。
そんなことをせずに、僕を憎んでいたというのか。
「さっき、君は言ったね? 僕を殺すことで前に進むと。君の憎しみは僕を殺した程度で消えるものなのか!?」
そう、僕の憎しみはこいつを殺した程度では消えない。
こいつを殺したところで、僕の傷は直らないし、父親も戻ってこない、失われた時間も戻ってこない。
そんなことはわかっている。それを十分理解した上で、尚もこいつを殺すのを止められない。
それどころか、僕の憎しみの対象は広がっている。
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