過去ログ - 少年「そんな『憎悪』が、あってたまるか」
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38: ◆BEcuACNawuaE[saga]
2014/12/27(土) 01:18:04.34 ID:YBOMP4fI0
僕は返り血を浴びた状態で、林を出た。
予想通りではあったが、キツい。

予想通り、僕の『憎悪』は彼がいなくなっただけでは消えなかった。

それどころか、彼が消えたことで次の対象を求めるようになっていた。
僕を裏切った○○くん、僕に火をつけた△△くん。
学校に通うように強制した父親。苛めを認めなかった学校。
この世に存在する全ての苛めを行う人間たち。

そして、僕を救わなかったこの世界。

憎い。その全てが憎い。
憎む対象を探すために、彼らが行った悪行を思い出す。
それが、また僕を苦しめる。それでも僕は止められない、止めさせてくれない。

苦しい、苦しい、苦しい。

だが、その時だった。

「そこの君、ちょっといいかな?」

僕を呼び止めたのは、自転車に乗った中年の警察官だった。

「この辺りで、破裂音がしたと通報があってね。
 ……ちょっと、署まで来てもらえるかな?」

ああそうか。僕は血だらけだった。
しかもスタンガンは持ったままだ。言い逃れは出来ない。
僕はおとなしく従うことにした。


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