過去ログ - 少年「そんな『憎悪』が、あってたまるか」
↓
1-
覧
板
20
41
:
◆BEcuACNawuaE
[saga]
2014/12/27(土) 01:24:02.54 ID:YBOMP4fI0
「う、わ、わあああああああああああああ!」
その直後に僕は大声を出して泣いた。
その言葉。
僕はつらかった。
苛めを受けたことよりも、火傷を負ったことよりも、味方がいなかったことよりも。
常に何かを憎んでいなければならないのがつらかった。
この人がそこまで見抜いて、言葉をかけてくれたのかはわからない。
だけど、その言葉のおかげで僕の願いが一つ叶った。
僕は一瞬でも、何かを憎むことを忘れたかった。
もちろん、これで僕の『憎悪』が消えるわけではない。
これから先も、僕を苦しめるかもしれない。
それでも、今、一瞬でも忘れられた。
ひとしきり泣いた後、僕は警察官にお礼を言って離れた。
その瞬間、少し肌寒さを感じた。
部屋の隅に置かれていたストーブを見ると、灯油が切れかかっているのか火が弱くなっていた。
完
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
45Res/37.77 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 少年「そんな『憎悪』が、あってたまるか」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1419603618/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice