27: ◆IWuyJvzLOZKF[saga]
2015/01/01(木) 22:34:43.49 ID:43R1FdOh0
「う、初春?」
「私達が今ここで焦ったって御坂さんが見つかるわけじゃないんですよ? 無駄に騒ぎを大きくして、この件を私達に任せてくれた人達にまで迷惑を掛けるつもりですか?」
「そ、そんなつもりでは」
「だったら少し頭を冷やしてください」
花飾りの少女の有無を言わさぬ迫力に、ツインテールの少女は上条から離れる。
そして今度は花飾りの少女が前に出て、上条に向かって深々と頭を下げた。
「同僚がご迷惑を掛けて申し訳ありません」
「それはいいんだけど、御坂に何かあったのか?」
「……本当に何もご存じないんですよね?」
少女の視線にゾクリと上条の背筋に冷たいものが伝った。
こうやって話し合える程度の理性は残っているが、この少女もツインテールの少女と変わらぬ激情を胸の内に秘めているのが伝わってくる。
だがそれは誰彼かまわずぶつけるようなものではなく、きっと一つの感情から生まれるものだ。
美琴と少女達がどのような関係なのか上条は知らない。
ただ彼女達が心の底から美琴を心配していることだけは上条にもはっきりと分かった。
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