過去ログ - 上条「赤いテレフォンカード?」
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30: ◆IWuyJvzLOZKF[saga]
2015/01/01(木) 22:37:37.13 ID:43R1FdOh0

「ですが謹慎処分中にお姉様は再び姿を消してしまわれて、戻ってきた時も同じように黙り込んだままでした。 それに加えて今度は夜な夜な寮から抜け出す有り様で、学校側もより重い処罰を下そうとしたところでまた完全に姿を消してしまったんですの」

「俺が会ったのは寮を抜け出してた時だったのか」

「本当はこうやって行方不明者の捜索をするのは風紀委員の管轄外なんですけど、私達は御坂さんと親しいということで警備員の捜査に加わらせてもらってるんです」

 美琴の行動に何か理由があるのか上条は頭を悩ませた。
 話を聞くと普段の美琴と変わらぬようにも思えるが、確かに今回は度を過ぎている気もする。
 実際にこうやって警備員や風紀委員まで駆り出されているのだ。
 上条が思っている以上に事は大きくなっているのかもしれない。

「それで上条さんと御坂さんはどんな関係なんですか? 話を聞いてると随分親しいみたいですけど」

「俺とビリビリが親しい?」

「はい。 だってあの御坂さんをビリビリだなんて普通は言えませんよ」

 初春の言葉に何故か表情を険しくする白井。
 そして上条は美琴と親しいと言われて思わず苦笑いを浮かべていた。
 会うたびに一方的に電撃を浴びせられるのだ。
 今まで深刻な被害を受けたことはないとはいえ、二人の関係を表すなら加害者と被害者という言葉が一番しっくりくる。
 ビリビリという呼び名もどちらかと言えば嫌味に近く、少なくとも美琴とは親しいと言い難い間柄だった。

(でもそんな嫌味もこいつらから見たら親しいって思う材料になるんだよな)


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